あいさつ
この度、第21回和歌山救急・災害医療研究会を当医療センター多目的ホールを会場に開催する運びとなりました。
前回、2019年に田辺市で開催されて以来、実に3年ぶりです。この間、新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行し、3密を避けるため、集合型の研究会・学会等の開催が困難でした。しかし、このウイルスの感染力や感染の特性が次第に明らかになってきており、今回は、満を持して、感染対策を万全に整え、集合型で開催いたします。
この研究会は、和歌山県下の救急医療・救急搬送、災害医療に関わる人々の知識と技術の向上、ならびに病院間の連携等を目的に開催されてきました。コロナ禍でも、全国各地で大きな地震や洪水などの自然災害が発生しています。新型コロナウイルス感染症の流行自体が災害だとの見解も浸透してきたように感じます。
当県でも南海トラフ地震の発生が懸念されています。災害時の感染対策、救急医療現場での感染対策、避難所の感染対策など新しい視点を加えながら、数多くの知見が発表され、活発な討議を通じ、各職種間・施設間の情報交換・交流へとつながり、それぞれの立場で得られるものを持ち帰っていただければと存じます。
医師、看護師、救急隊、コメディカル、DMAT、保健所、行政、警察関連等あらゆる職域から参加いただけます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第21回和歌山救急・災害医療研究会世話人
(日本赤十字社和歌山医療センター 院長)
山 下 幸 孝